ADHD
ADHDと不眠
ADHDと不眠・睡眠障害
ADHD(Attention/Deficit/Hyperactivity/Disorder)とは、「不注意」と「多動・衝動性」
を主な特徴とする発達障害の1つです。小児においても成人においても起こりうるものです。
ADHDを持つお子様の割合は全国で3~7%程度だと言われています。1)
ADHDと不眠・睡眠障害
→小児編
- じっとしていられない
- 急に動き出す、走り出す
- 高所を怖がらずに動き回る
- 喋りすぎる傾向にある
- 他人の邪魔をしたくなる
- 落とし物が多い
- よそ見が多い
- 片付けが苦手
- 集中力が続かない
- 宿題を途中で止める
→成人編
- 目的のない動きをする
- 感情、情緒が不安定になる
- 余計な一言、不用意な一言が多い
- 思いつきで行動する
- 順番待ちが我慢できない
- 忘れ物が多い
- 鍵を閉めたか、電気を消したかが常に不安
- 約束を忘れてしまう
- 順序立てて行動できない
- 気が散る
そして両者に共通して起こりうることが
”睡眠障害”
です。
特に
寝つきが悪くなる”入眠障害”
寝ている途中に起きてしまう”中途覚醒”
日中の眠気が気になる”熟眠障害・過眠”
寝る前に足がむずむずしたり、動いていないとつらい”むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害”
などが合併すると言われています。
ですが安易にADHDだから不眠になったと考えることはいけません。
逆に不眠や睡眠障害になることで、結果的にADHDにような症状がでてしまうということもあります。
今回はADHDになる原因と当院の治療を紹介いたします。
ADHDの原因
ADHDを持つ子供および大人の脳では、前頭葉という脳の中でも目側にある場所と、脳のより中心にある線条体と呼ばれる部分のドーパミンという物質が不足したり機能が低下することで起こると言われています。
これは遺伝適用要素があるとされています、
一方でスマホによってドーパミンが大量に放出されるように刺激されて、スマホ、SNSに気を取られ、逆に他のことに対する集中力が低下するということもわかっています。
スマホおよびSNSは貴重な集中力という財産を低下させてADHDのような症状を作り上げます。
また、スマホの画面を見ること自体が睡眠障害を作り出す原因にもなります。
ADHDへの理解
・お子様がADHDかもと思われている親御様へ
ADHDを持つ子供はどんなに頑張って意識して集中力を直そうとしたり、注意散漫を治そうとしても、軽減させたり改善させることは難しいです。
ものを無くしたり、誰かの邪魔をしたり、突然騒いだりしたとしても、本人としてはわざとするというよりも本能的にしてしまっていることがほとんどです。
それを学校の先生や、周囲の人はわからず強く責めたり怒ったりしてしまうと、
「自分はダメなんだ」「治そうとしても治らないんだ」という負の側面を印象深く覚えて脳に焼き付けてしまい、悲観的で自分を認めてあげられないことになってしまいます。
そうなるとADHDに加えて、うつ症状なども発症してしまいます。
ADHDに対してしっかりと治療をすることで、症状が楽になることもあります。
・ADHDかもしれないと思っている大人の皆様へ
ADHDをお持ちの方はどうか自分を責めないでください。
「自分はできない人間なんだ」「何もできない自分に腹が立つ」「人に迷惑をかけているのに軽く見てしまっている」などと、自分の悪いところに目を向けてしまって症状がより悪化することもあります。
他の良いところはしっかりと探せば見つかっていくものです。
またしっかりと治療を行うことで、神経の働きが活発になりADHD症状を緩和することができる可能性があります。
・ADHDのような症状をお持ちで、何かしらの依存症を併用している方
スマホやギャンブルなど依存症をお持ちの方はドーパミンが異常に多く出ていることで集中力が散漫になっている可能性もありあます。
いつもしている行動や、依存症につながるきっかけを少しずつでも変えていけるような工夫をすることで改善していくこともあり、的確な治療を加えていくことで依存症・ADHDともに改善することがあり得ます。
睡眠とADHDの密接な関係
ADHDでは興味がないことが目の前に現れると眠気が起こりやすく、自分が関心のある楽しいことが目の前に現れると眠気が飛ぶということが起こります。
健康な人でも睡眠不足があれば同じ様なことが起こりやすくなるということは想像がつきやすいかと思われます。
つまり睡眠不足・睡眠障害があればADHDをもともとお持ちの方は症状が悪化して、
健康な人でも集中力が散漫になりやすくなるということです。
またADHDの方で睡眠に関するよく起こる症状として
- 朝起きるのが辛い
- 昼夜逆転してしまう
- 日中にとても眠くなる
- 仕事中、授業中の居眠り
- 朝寝坊が頻繁に起こる
- じっとしていられないが眠気は強い
というようなことが起こります。
これは現代の最大のテーマであるスマホの存在が大きく関与していると考えられています。
スマホを操作しているときはドーパミンが大量に分泌されると言われています。
特にスマホゲームでガチャが関係しているときや、ギャンブル系のゲーム、SNSでのハートの数、気になる人・重要な人とのLINEなどはドーパミンを刺激して、スマホ依存を起こします。
そうなることで、逆に他のことに対して注意力が散漫になります。
さらにはスマホは強いブルーライトを発していることから体内時計を狂わせて人間を夜型にしてしまいます。
さらにさらにスマホは手軽に動画を見ることができたり、指一本で世界と繋がれることから、夜ふかしをしやすくなってしまいます。
たくさんの要素が重なって睡眠不足になったり不眠になることで、ADHD症状を作り出したり悪化させてしまうのです。
現代におおくなったADHDは遺伝的であったり病的であることと同時にスマホのせいであるという見解を筆者はもちます。
そしてそれは証明もされています。
『スマホ脳』より引用
当院の治療法
当院では鍼治療・カイロプラクティック・認知行動療法
の3本柱でADHDおよびADHDによる不眠・睡眠障害を改善に導きます。
鍼治療では自律神経を整える鍼を行います。
ドーパミンは交感神経という活動的な時に主に働く神経を働かせることで、たくさん分泌されると言われています。
ですから鍼治療では交感神経を調節するようにしていきます。
また鍼をすることで、睡眠の質を向上させることで睡眠の観点からADHDに対してアプローチしていくことも可能です。
カイロプラクティックでは、背骨の配置を整えることで、神経の働きを活性化させます。
神経の流れが活性化されるとドーパミンの分泌にも良い影響をあたえつつ、
自律神経の乱れも整えることができます。
そうすることで睡眠の質、そしてADHDの両方にアプローチをしていきます。
認知行動療法療法では、日々の生活に一度日記をつけてみたり、睡眠のことについて記録をつけることで、改善していくためにどこを変えていくべきか、どのようなことを足していうべきかを一緒に相談していくことで、生活からADHDや睡眠の質を改善できる様にしていくというものです。
当院ではADHDと睡眠の質を同時に治療していくことで、改善していけるようにいたします。
睡眠のお悩み・ADHDの症状で辛さがある方はぜひご相談下さい。
睡眠の質の低下・不眠・仮眠・中途覚醒など睡眠でお悩みの方はぜひご利用くださいませ
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”NEOCHI”