日中の眠気はランチのせい?

日中の眠気

日中の眠気はランチのせい?
睡眠不足のせい?それとも…

というように日中の眠気は耐え難いもので、日常生活に影響を及ぼします。

これは他の記事でも紹介しているように、無呼吸性症候群という病気やナルコレプシーという病気である場合もありますが、十分に睡眠を取れていて、かつ健康な人でも日中の眠気は発生すると言われています。

今回は日中の眠気の原因と対処法について解説しています。

日中の眠気はなぜ起こるのか?

日中の眠気が起こる原因としてよく言われるものが自律神経症状や病気を伴うものです。

自分では寝ていると思っても

・自律神経の乱れによる睡眠の質の低下

・無呼吸症候群による睡眠の質の低下

・ナルコレプシーという病気によって日中に意識が飛ぶ

など病的なもので眠気が起こるあるいは意識が飛ぶような感覚になることがあります。

ですが健康な人でも睡魔はやってくるのです。

特にランチ後に眠くなるため、食べた後は眠くなるということが有名な話です。

ですがランチ後にやってくるのは、正確には体の重だるさです。

眠気もやってきますが主な理由は別にあります。

それは体内時計に関係しています。

人間は1日24時間を周期として体内時計が働いています。

そのリズムの中に”昼間に眠気を感じる”ということも時計に刻まれているのです。

ですから日中に眠気が起こるのはある意味正常なのです。

午後3時ごろに眠気のピークを迎えると言われています。

そもそも人間は生まれてから成人になるまでに睡眠の形態は変わります。

生後間も無く→睡眠と覚醒を繰り返す形式

幼少期→昼寝と夜間の睡眠の2段階形式

幼少期後→夜間の睡眠の1段階形式

というような流れです。

学校が始まったり仕事が本格化すると、日中に眠ることはなくなる傾向にありますが、

本来は昼間に眠くなるために昼寝をすることは正常なことなのです。

*現にグーグルなど外資系企業は昼寝を取り入れることで仕事の効率化を図っています。

そして睡眠が起こる時間、時期には法則があります。

それは

体温が

・一番高い時→昼

・一番低い時→夜

です。

体内時計は睡眠の時計であり、活動の時計でもあります。

寝る時には体温が下がって、動く時には体温上昇するように、そのタイミングで眠気も起こるのです。

*先にも書きましたが、これには食事はあまり関係がありません。

日中の眠気の対策法

日中の眠気を改善する方法として

 

体温を管理する

例えば換気をしたり、上着を脱いだり、顔を洗ったりを、上がった体温を下げることで眠気を回避することができます。

体温の一番高い時にも眠気が来る法則があることから、体温を下げることは有効な対策と言えます。

効率的な仮眠

昼休みにランチをとった後、あるいは前に、仮眠をとることで午後の活動をスムーズに送ることができます。

注意点は以下の通りです。

・仮眠は15~20分以内に収める

・30分以上の睡眠は深い睡眠に入るため夜間の睡眠が浅くなってしまう

そしてベッドで眠ることなんてできないという方に関しましても問題ありません。

デスクにて、椅子に座った状態で仮眠をとることで集中力、仕事のパフォーマンスは改善するのか?という実験があり、この姿勢であってもパフォーマンスが改善されたとされています1)

デスクでの簡易的な仮眠でもぜひ試してみてください。

まとめ

昼間には必ず睡眠が来るように人間は設計されています。

人は睡眠と密接に関係しており、うまくコントロールすることができれば、

脳や体を効果的に回復することができて、仕事やスポーツ、勉強などパフォーマンスが向上します。

当院では睡眠の質を向上できるように鍼やカイロプラクティックを用いて自律神経を整え、かつ神経の流れを改善していきます。

また血流をより促進することで、脳の回復も狙います。

睡眠の質にお悩みがある方はぜひご相談下さい。

1)Effectiveness of a Short Lunchtime Nap in Prone Posture on the Desk by Keisuke WAKASHIMA*1 and Mitsuhiko KARASHIMA*