頭痛の種類
頭痛の種類
頭痛と不眠
- 朝起きた時に頭痛がある
- 天気によって頭がズキズキする
- 頭が痛くて目の奥も痛い
- 頭痛がひどくて眠ることができない
- かつてないくらい痛い頭痛があった
頭痛はとても辛いことだと思います。
筆者も頭痛を物心ついた時から持っているためお気持ちよくわかります。
今回はあなたが今、悩んでいる頭痛は実際どんな頭痛なのか、原因は何なのかをお伝えします。
またそれに対する当院の治療法をご紹介いたします。
あなたの頭痛は何頭痛?
あなたの頭痛は何頭痛なのか。
頭痛と一言に言っても、様々な分類があります。
大きく分けると2つです。
・1次性頭痛(命に関わらないことが多い)
・2次性頭痛(命に関わることが多い)
・その他
1次性頭痛
・片頭痛(片側に発生することが多い、脈打つようなズキズキするもの)
・群発頭痛(一定のサイクルで激しいずつが起こる。片方の目の奥がえぐられる感覚)
・緊張性頭痛(首の後が凝って頭痛が発生する、肩こりなども併発しやすい)
・睡眠に関係する頭痛(睡眠中、寝起きなど)
2次性頭痛
・脳腫瘍
・脳出血
・慢性硬膜下血腫
・くも膜下出血
その他
・側頭動脈炎
・三叉神経痛
片頭痛
20~40代の女性に多いと言われています。(男女比1:4)*生物学上
特にこめかみの部分から頭の横にかけて、”ズキズキ””ドクドク”とした血管が拍動するような痛みがあります。頻度は個人差があるため一概には言えませんが、一ヶ月に1~2回、半日から1日続くことが多いです。
最初は片側から頭痛が始まりますが、だんだん両方に広がっていくということが多いです。
痛みには前兆がある場合があります。特に目がチカチカするような感覚が多くみられます。
片頭痛では、なるべく暗い部屋で安静にしていたいという気持ちが強くなる傾向にあり、光や音、匂いなどに敏感になりやすいです。
遺伝することもあり、母親が片頭痛持ちだと確率が上がると言われています。
片頭痛が起こりやすい場面
・精神面→ストレスや疲労、睡眠不足or睡眠過多で起こりやすいです。
特にストレスから解放された時に起こりやすいです。
・内因性→月経周期(PMSによるもの、月経中)
・環境面→天候(*気象病についてはこちらから)、何回も旅行に行く時
・食事面→低血糖、飲酒等で起こりやすいです。
片頭痛の際に気をつけること
・入浴やマッサージは一見よさそうに見えますが、血流が増すとより頭痛がひどくなることがありますので注意が必要です。飲酒も同様で、血流がより増すため頭痛が悪化することがあります。
群発性頭痛
お酒を大量に飲んだり、タバコをたくさん吸う20~40代の男性に多いです。(男女比5:1)主に深夜に、突然片方の目の奥にえぐられるような鋭い激痛を感じる特徴があります。
頭痛の発作は1時間程度時速し、およそ1ヶ月間毎日同じような時間帯に発作が現れます。(群発期と言われます。)頭痛側の目が充血したり、涙が出たりします。またまぶたが重く感じることもあります。
群発性頭痛の起こりやすい場面
ストレスや疲労がメインになりますが、アルコールやタバコなどは悪化する原因となります。
基本的に群発性頭痛は鎮痛薬が効きません。
ですから酸素吸入や注射等で予防をとることが最善の対策となります。
緊張性頭痛
頭を締め付けられるような鈍痛が主な症状です。頭の重さを感じやすく、特に首の後ろ側、うなじ側に痛みを感じやすいです。
頭の周り、特に首の後ろの筋肉の持続的な緊張や疲労によって血流が悪くなるため、その場所に痛みの物質が貯まることで頭痛を感じます。肩こりや首こり、精神的ストレス、不安を抱えていることが多いです。
緊張性頭痛が起こりやすい場面
・精神的ストレス、肉体的疲労
・不安、うつ症状
・運動不足
・うつむき姿勢、うつ伏せ姿勢(デスクワーク)
・眼精疲労
・華奢な首、なで肩
・顎関節症を持っている人
などが原因として考えられます。
緊張性頭痛の際は入浴や運動、マッサージ、飲酒などで、血流を上げることで楽になることがあります。基本的に血流が悪いとなりやすいため、これらが効きますが、片頭痛の場合は悪化するため、注意する必要があります。
睡眠時頭痛
頭痛が夜間に眠っている時に生じるもので、途中で目が覚めてしまいます。
一ヶ月の間に高頻度で起こるもので、頭痛によって目覚めたら15分以上は症状が続きます。
1晩に3回以上起こることがあり、起こる時間帯はほとんど決まっています。
ですから目覚まし頭痛とも言われています。
片頭痛のようなズキズキとした痛みが特徴で、おでこのあたりや全体に痛みを感じます。
対策
頭痛が起きた時は、カフェインが有効だと言われています。
コーヒーでも治ることもあり、寝る前に飲むことで予防になるとも言われています。
寝不足頭痛
睡眠不足になると、自律神経が緊張状態になるため、筋肉に硬さが出てしまいます。
そうなると、首周りや頭の周りの筋肉がこわばります。
同時に肩こり首こりも悪化していくため、緊張性頭痛が起こります。
吐き気やめまい等も併発することがあります。
過眠頭痛
寝過ぎによる頭痛のことを言います。
寝る姿勢が悪いと首や肩に緊張が起こるので緊張性頭痛が起こります。
また寝すぎによって副交感神経が優位になりすぎると、血管が広くなり血流が多くなります。
起きた時にその影響で拍動性の片頭痛のような痛みが走り頭痛が起こります。
これらの頭痛が関与することで不眠になることがあります。
頭痛が原因で眠れなくなったり、逆に眠れないことで頭痛がおこったりと、悪循環が発生してしまうのです。
当院ではこの悪循環を取り除き、体質から変えていけるようにしていきます。
2次性頭痛の特徴
2次性頭痛はくも膜下出血や脳腫瘍など命に関わるものが多いです。
各症状については詳しくは専門医で診ていただくことになりますが、痛みの特徴や鑑別方法をご紹介いたします。
・頭全体に鈍痛が持続する(鎮痛薬では治らない)
・痛みは慢性的で、持続的でありかつ徐々に悪化していく
・早朝に強い痛みが起こる
・麻痺や痺れなどの神経性の症状が出る
・今までに体感したことのないような激痛が走る
・痛みは突発的にでそこから持続する
・発熱が起こる
・おへそを見るように首を下に向けたら頭痛が悪化する
・突然の嘔吐や意識障害が起こる
というような症状が出てきたら注意が必要です。すぐに専門医へ行ってください。
鍼における頭痛の治療
鍼では筋肉の緊張による緊張型のものは、直接凝っている筋肉に対して鍼をすることで緩和することがあります。
また血管がドクドクなるような場合の片頭痛には血管の付近に針をして、沈静化させたり、足の方に針をすることで、血液が足に流れるようにします。
そうすることで、頭のドクドクする感覚が減少していきます。
また中医学という学問の観点では、
・頭の前側に起こる頭痛は胃経と呼ばれる経絡
・頭の後ろ側に起こる頭痛は膀胱経と呼ばれる経絡
・頭の横に起こる頭痛は胆経と呼ばれる経絡
・頭のてっぺんに起こる頭痛は肝経と呼ばれる経絡
に問題がある時だと言われています。
それらの経絡と呼ばれる部分に鍼をすることで頭痛を緩和していきます。
また脳の機能低下によって頭痛が起こる場合、
簡単にいうと頭痛はないけれども、頭が痛いと脳が勘違いしているという場合もあり
その場合は頭皮に針をすることで頭痛が引いていくこともあります。
これらの鍼は自律神経を整えながら、筋肉が緩んでいき、血流が増していくため、安眠効果もあり、不眠と頭痛理両方に作用していきます。
カイロプラクティックにおける頭痛の治療
・頭のてっぺんの頭痛は消化器系による頭痛
・頭の後ろ側、目の奥での頭痛は交感神経が圧迫されてしまって起こる頭痛
・頭の横で起こる頭痛は副交感神経が圧迫されて起こる頭痛
消化器系の頭痛の場合は、腸や肝臓、胃などに関係のある背骨のずれが起こっている可能性が高いため、そちらの矯正を行い、消化器系の働きを良くしていきます。
また交感神経というのは首の下の骨から腰の骨までが関わってきますので、それらを整えることで頭痛も緩和していきます。
副交感神経は首の上の骨と仙骨の部分と関係がありますので、それらを整えることで頭痛が緩和していきます。
*頚椎の1番のずれ方によって頭痛の起こり方は変わります。
A(前にずれる)というずれ方は副交感神経
P(後ろにずれる)というずれ方は交感神経 が圧迫されているということになります。
また頭蓋骨(蝶形骨)、顎関節のずれによって起こる場合もあります。
蝶形骨と呼ばれる骨はたくさんの神経の経由地点であることから、ずれると頭痛を誘発することがありますので、元に戻せるようにしていく必要がります。
また、顎関節のずれは首の骨に影響が起こったり、頭蓋骨にも影響を及ぼすことがありますので、こちらも矯正していきます。
これらは頭痛の原因でもあり、不眠の原因にもなります。
ですからこれらの調整は不眠の予防、対策、治療でもあるのです。
当院ではこのように鍼とカイロを組み合わせ、不眠と頭痛にたいしてより良い治療を行えるようにいたします。
お悩みの際はぜひご相談下さいませ。
睡眠の質の低下・不眠・仮眠・中途覚醒など睡眠でお悩みの方はぜひご利用くださいませ
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