低気圧頭痛

低気圧頭痛

頭痛で天気予報ができる

など気圧の変化で頭痛が起こったり、睡眠に影響が出てしまうというお悩みはありませんか。

気圧・気温など、気候の変化で起こる様々な不調のことをまとめて”気象病”と言います。

今回は気象病の原因と治療法を解説してまいります。

気象病とは

季節の変わり目や雨が降ったり、気温が低いと古傷が痛む…。

気分が落ち込む。眠りが浅くなる、全体的に不調になるというような症状を気象病と言います。

特に雨が降った時や強い日差し、低気圧、高温多湿などの際に片頭痛の発作が起こりやすいとされています。

片頭痛を持つ人の約7割は天候の変化によって症状が出てくると言われています。

気圧は1013hPaという数値を基準に上下しますが、6~10hPaほど低下した時に頭痛が起こりやすいです。

気象病の原因

内耳のセンサー

天気によって痛みがでるメカニズムには”内耳”という場所が関与しているろ考えられています。

名の通り耳の奥に存在する器官で、気圧の変化を検出するセンサーのような役割を持っています。

*他にも平衡感覚を保つ役割も持っています。

過去の実験では、気圧の変化によって頭痛が起きるようにしたラットを用意したものがありました。

そのラットの内耳の部分を切除すると、気圧が低下しても頭痛が発生しなかったという研究結果があります。

また、天候の変化で頭痛が起きたり、坐骨神経痛が増したりと古傷が悪化する様なことを訴えている人に対して、微弱に内耳に刺激を入れると、健康な人よりもめまいが発生しやすいということもわかっています。

これは内耳が平衡感覚も司っていて、それが敏感に反応するからだと考えられています。

他にも気象病を持っている方で、めまいが発生した時は、自律神経が副交感神経がメインで働く様になるということもわかっています。健康な人は、めまいが起きたときは交感神経が優位になるそうです。

つまり、気象病を持っている方は内耳が敏感で、内耳が刺激された時の自律神経の反応も健康な人とは異なるということがわかっています。

温度変化による痛み

しびれや鋭い痛みを訴える人が、寒さによって痛みが増したり、痛くて耐えられないというような状態になるということは多くみられます。

人間は寒さを感じると、自律神経が反応して皮膚の下を走る毛細血管が縮まります。

そうなると発痛物質がその場に止まったり、神経に痛みがで始めるために痛みが感じやすくなります。

実際にラットの研究では、人工的に温度を冷却すると、関節炎をもつラットが痛みを感じやすくなったということがわかっています。

それは気温が低下すると、交感神経がメインで働く様になり、ノルアドレナリンという血圧を上げるホルモンが増加したことが原因であると考えられていますが、必ずしもそれだけではないです。

冷たさを感じるための部分が痛みを誘発しているとも考えられています。

頭痛の際は頭皮を通る三叉神経という神経が興奮して、痛みを感じる物質が出ます。

そうなると、それに反応して血管が拡張することで脈打つような強い痛みが起こります。

低気圧による不眠

今まで書いてきたことからわかるように、低気圧は様々な要因で自律神経が乱れます。

気圧の変動は内耳を刺激して、交感神経や副交感神経を乱したり、寒さで交感神経が緊張したりします。

睡眠にとって大切な要素は自律神経の安定です。

その自律神経が気圧によって見出されれば、眠れなくなりますし、睡眠の質も低下してしまいます。

また単純に痛みで眠れないということが起こり得ます。その眠れなかったことがきっかけで睡眠のリズムが乱れて、だんだんと不眠になっていくことがあります。

鍼における気象病の原因

鍼灸学において気象病の原因とされているのは、幹となるエネルギー不足です。

生命の根幹のエネルギーを通称”胃の気”と言います。

猪木ではなく胃の気です。

例えば季節の変わり目は人間は、その変動に影響されやすいです。

季節の変わり目に痛みが出てきたり、不調が現れやすいのもそのためです。

外の気候、季節の変わり目に対して、影響されない様に幹がしっかりしている必要があります。

他に影響されない根幹のエネルギーです。

それが不足すると、気候、気圧、季節の変化に順応できずに症状が悪化してしまいます。

カイロプラクティックにおける
気象病の原因

カイロプラクティックでは神経の流れに着目します。

まずは内耳に向かう神経に圧迫があると、内耳が正常に働かずに気象病が起こりやすくなります。

また自律神経の乱れも背骨のずれによって起こる神経の圧迫が原因となることがあります。

交感神経であれば胸や腰の背骨、副交感神経であれば首や仙骨の部分にダメージがあることが多いです。

当院での治療法

当院では鍼とカイロを用いて気象病に対する不眠、痛みに対して施術を行います。

鍼では自律神経を整えながら、内耳に対して刺激を入れる様にいたします。

そうすることで興奮した内耳を沈めて痛みや自律神経の乱れを正常に戻します。

また胃の気を補充させるような治療をすることで、改善を目指します。

脳の異常興奮している部分を沈静化させるような頭皮鍼をすることで頭痛や古傷の痛みも取り除けるようにしていきます。

結果的に睡眠障害も良くなるよう施術を行います。

 

カイロプラクティックも同様に内耳につながる神経の通りを良くして、異常興奮した自律神経を整えます。

また、交感神経が興奮していれば、それを抑えるように副交感神経を刺激したり、

副交感神経が異常興奮していれば、それを抑えるように交感神経を刺激したりします。

そうすることで痛みも落ち着き、良い睡眠を確保できるように目指します。

当院では鍼とカイロプラクティックを用いて睡眠に関する症状を根本的に改善していくことを目指し、施術をおこないます。

ぜひご相談くださいませ。

参考文献

1)Weather Changes and Pain 藤 純

睡眠の質の低下・不眠・仮眠・中途覚醒など睡眠でお悩みの方はぜひご利用くださいませ

武蔵小杉/元住吉から徒歩5分【睡眠専門】治療室

”NEOCHI”