腰痛(腰の重だるさ)
腰痛と不眠
腰痛は睡眠を邪魔する
- 腰が重だるくて辛い
- 腰の痛みが気になって眠れない
- 仰向けは膝を曲げないと眠れない
- 横向きでしか寝れない
- 腰の痛みをこれまでごまかしてきた
- ぎっくり腰の痛みがつらくて眠れない
腰のお悩みと睡眠には密接な関係があります。
今回は慢性腰痛の原因と、それが睡眠にどのように影響してくるのか。
カイロプラクティックや鍼治療では実際にどのようなことをするかをご説明いたします!
腰痛の分類
腰痛は大きく3種類に分けられます。
・急性腰痛(いわゆるぎっくり腰)
・慢性腰痛(経過の長い腰痛)
・偽腰痛(腰は良いのに痛い気がする)
そしてこれらは全てが睡眠と関係してきます。
急性腰痛と不眠
急性腰痛(以下ぎっくり腰)は、
・腰や骨盤の骨にずれが起こって神経を刺激し”ビキッ”とした痛みが起こるパターン
・腰の周りの筋肉が痙攣してつったような鋭くもあり鈍い痛みが起こるパターン
の2種類があります。
そしてその痛みが気になり、もはや睡眠どころではなくなってしまうことで、
その一連がきっかけとなって不眠となってしまうのです。
十分な睡眠をとることができないと、鎮痛物質である「ドーパミン」や「セロトニン」が体内から出にくくなり、痛みが続いてしまいます。
ですから早急に痛みを取り除きつつ、鎮痛物質である「ドーパミン」などを出せるように睡眠の質も同時に高めていく必要があるのです。
慢性腰痛と不眠
慢性腰痛は、急性腰痛があまり良くなっていない状態が長引いてしまったことを指します。
慢性腰痛になると、同じ姿勢でいることが厳しくなったり、眠っている時に気になって目覚めてしまうということが起こり始めます。
例えば
・腸腰筋(腰からももに付く筋肉)
という筋肉が硬くなると仰向けで寝ることがつらくなり、膝を曲げるか横を向いて眠りたくなります。
・大臀筋(お尻の筋肉)
という筋肉が硬くなると同じく仰向けが厳しくなり、横で眠りたくなります。
・仙骨という腰の骨がずれたり悪くなると、寝ていること自体がキツくなったり、
・腸骨と呼ばれるいわゆる骨盤の骨が悪いと、寝ていると楽になるような感覚になりますが、だんだん悪くなっていく感覚になります。
筋肉が原因の場合もあれば、骨のずれが原因で神経が圧迫される場合もあります。
しっかりとどのような腰痛かを見極めて治療しないと、腰痛を根本的に改善することはできず、
結果的に睡眠の質も低下してしまうのです。
偽腰痛と不眠
偽腰痛は2種類に分類されます。
・もう腰の状態は良いけれど腰が痛いと脳が思い込んでいる(脳の勘違い)
・精神的なつらさが腰を重たくさせたり痛めたりする(慢性腰痛の負のループ)
というものです。
・脳の勘違い
腰痛が3ヶ月以上、もしてやもっと長引いている場合、それはもう腰は治っているけれど、
脳が痛いと勘違いをしているだけ。という場合があります。
脳の中でもDLPFC(背外側前頭前野)と呼ばれる部分は、痛みの抑制をしたり、体の感覚の制御を行う重要な場所です。
この部分は、慢性的な痛みを伴う場合に萎縮してしまうということがわかりました。
つまりは、痛みが慢性化すると、痛みを制御する場所が機能しにくくなってしまって、
腰は治っていたとしても痛みを感じてしまうということになるのです。
・精神的な腰痛
例えば病院に行って湿布をもらって安静にしているけど治らない。
好きな趣味(仕事)を腰が痛くて続けられないかもしれない。
と精神的に不安定になったり、不安を感じやすくなると腰が痛くなったり重くなったりすることがあります。
精神的に不安定になってしまうと、「ドーパミン」と鎮痛物質や、鎮痛物質であり、幸せホルモン、睡眠の質を上げるホルモンである「セロトニン」が出にくくなってしまいます。
そうなると、腰が痛いという状態が慢性的に続いてしまいます。
さらには、先ほど紹介したDLPFCは、うつ病のような精神的ダメージを負っている方も萎縮してしまうということが判明しています。
同じく不眠の方もDLPFCが萎縮すると当院は考えています。
精神的な不安定さは腰痛を悪化させて、さらには睡眠のホルモンを分泌することも難しくなるため、不眠になり、その影響でまた腰痛が悪化するという負のループに突入してしまうのです。
このように腰痛と不眠というのは、密接に関係していて、どちらかの症状が強くなれば、もう一方も強くなるという負のループに突入してしまうのです。
腰痛と不眠の治療
急性腰痛に対する当院の治療
・腰や骨盤の骨にずれが起こって神経を刺激し”ビキッ”とした痛みが起こるパターン
これに対してはカイロプラクティックによる骨格の矯正+鍼がメインになります。
骨のずれが神経を圧迫しているため、骨をニュートラル状態に戻して神経の通りを良くします。
またそこに鍼を加えることで、より神経の通りを活性化させて素早い治癒を促します。
・腰の周りの筋肉が痙攣してつったような鋭くもあり鈍い痛みが起こるパターン
こちらは腰回りの骨の矯正と鍼をすることで、腰回りの筋肉の痙攣を抑えます。
そうすることで、痛みの抑制につながり治癒を促していきます。
またこれに腰痛によって狂ってしまったホルモンバランスや体内時計を戻すような、
鍼灸をしたり、セルフケアをお伝えすることで、不眠と腰痛の両面の治療をおこなっていきます。
慢性腰痛に対する当院の治療
・骨盤や腰の骨のずれから神経が圧迫されているパターン
こちらは骨格の矯正+鍼を行います。
骨格の矯正を行うと、神経の通りが良くなるほか、睡眠に必要な物質も出やすくなるため
睡眠と腰痛の両方の治療を行うことができます。
・筋肉の硬さからくる腰痛
腸腰筋や大臀筋など、筋肉が慢性的に凝り固まっている場合は、鍼で治療をおこないます。
硬い筋肉を鍼でほぐし、血行を改善することで、より素早く筋肉を緩めることが可能になります。
また、慢性的な腰痛には慢性的な不眠が伴いケースも多くあります。
そのような場合には、不眠を先に改善することで腰痛も楽になるということも考えられます。
患者様の状態を把握して、不眠が重度の場合は不眠を先行して治療いたします。
特にホルモンバランス、自律神経の乱れに対して重点的に、鍼や骨格矯正をおこない、不眠にアプローチします。
また日々のちょっとした意識で、不眠が良くなるケースもございますので、そちらについてもお伝えいたします。
偽腰痛に対する当院の治療法
・脳の勘違い腰痛
こちらは頭皮と腰に対する鍼+骨格の矯正がメインになります。
頭皮はDLPFC(偽腰痛を引き起こす脳のエリア)の場所に目掛けて鍼を行います。脳は頭蓋骨で守られているので、直接鍼をするようなことはありませんが、頭皮から間接的に刺激を入れることで、脳の勘違いを元通りにいたします。また、同時に腰の鍼も行うことで、脳に腰がもう大丈夫であることを気づかせる必要があるのです。
これらをうまくしたところで、神経の通り道が確保できていなければ意味がありません。
神経の通り道は骨のずれによって起こります。
ですから、骨の矯正を行うことで、神経の通りをより良くし、鍼の効き目をぐんと上げることができます。
この治療がうまくいくと、脳の信号が全身にうまく伝わり、睡眠に大切なホルモンも十分にでてきますので睡眠の質改善にもつながります。
・精神的な腰痛
これに対してもDLPFCに対する頭皮鍼を行い、同時に自律神経を整える鍼をおこないます。
萎縮したDLPFCを活性化させながら、緊張した自律神経を整えるようにいたします。
精神不安に対する鍼は精神性腰痛と、不眠に直結した治療になります。
これらを同時に行うことで、精神面のつらさ、腰痛、不眠が楽になるように治療をおこないます。
精神的なつらさは、鍼による自律神経の調整や精神安定鍼で良くなるケースもありますが、
認知行動療法を加えることで、さらに改善する場合もあります。
患者様に合わせた最善の治療をご提案いたします。
腰痛と不眠に対して当院では、鍼や骨格矯正を用いて改善できるように治療をおこないます。
不眠と腰痛の負のループを打ち切りましょう。
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